杉の葉枯らし材

杉の破風板を加工しています。

破風というと、風雨にさらされるため強い木材でなくてはいけません。最近では90度近くで人口乾燥された杉の破風板が主流となってきました。これは木の成分が水分とともに流れ出てしまっているため屋外使用の場合、少々不安が残ります。
赤羽工業有限会社では葉枯らし材といわれる破風板を使用しています。葉枯らし材とは伐倒した木を枝葉や皮をつけたままの状態で一定時間放置し、水分を葉からの蒸散作用によって放出させる乾燥法です。時間はかかりますが木の天然成分が残るため強い無垢材に仕上げることができます。また、弊社で行なっている55度以下の低温乾燥でも同じ効果が期待できます。今回の舟橋棟梁の物件にも採用していただいています。木を使うだけで無垢材の〜と謳っている事が多いですが無垢材を謳うのであればやはりその製品の製造過程から見直すべきなんじゃないかな、と思います。